おうちは安心できて守られていると感じられる場所
こんにちは!松浦みづほです。
「自分の感覚を取り戻すことが大切だよ」という背景には、その場その場でちゃんと「ストレスに対して反応できるようになる」という部分もあるなと思います。
感情は打ち消しあうもの
なぜストレスに対してその場で反応できた方がいいかというと、感情ってお互いに打ち消しあうものだから、その場その場でお互いに同じストレスレベルを感じることができれば、後腐れなくスッキリするものなんですよね。
例えば、職場で上司に「どうしてこれやってないの!」と言われたとします。(ストレスレベル3)
でも自分はやっていたとしますよね。
その時に、「もう提出済みです!」とか「それは昨日終わらせてお渡ししました!」と同じストレスレベル3で感情を返すことができれば、お互いにストレスを打ち消しあうことができて、感情が後引くことなく終わらせることができます。
でも、そういったことって、実はトラウマの問題を抱えていると難しくなってしまうなって感じます。
上司がストレスレベル3で怒っているのに、麻痺や解離の影響からストレスレベル1の反応しかできなかったり、固まってしまったり。
そうすると、お互いに感情を打ち消しあうことができないので、その後もずっと尾を引いてしまったりします。
未消化な行き場のない感情
そうするとその未消化の感情って、どんどん自分の中に溜まっていってしまいます。
そして、体の異変として出てきたり、家に帰って緊張が落ちた時に吹き出してきてしまったりということが起こってしまう。
外ではある程度の緊張があるので、押さえ込めていたものが、家に帰ったことで緊張がゆるんで出てきてしまうんですよね。
それを食べることで解消しようとしたり、家族に当たってしまったり、インターネットをやめられなかったりしてしまうって感じます。
家が外で起こった出来事の感情のゴミ捨て場みたいになってしまうんですよね。
本当なら安心を感じられるはずの場所が、ストレスに満ちた場所になってしまうこともあるなと感じます。
感情をその場で解消できるようになると
トラウマの感覚麻痺がとれてくると、自分の感情が、自然とその場で感じられるようになっていきます。その場その場で感情を表現することができ、解消されるようになっていくんですよね。
そうすると、家に帰って感情のゴミを捨てる必要がなくなっていきます。「おうち」という場所が、自分が、そして家族が安心できる場所になっていくんですよね。
自分の感覚を感じるって、そんな風に大切なことなんだなと思います。