〈FAP療法の記録〉異性への嫌悪感

私はFAP療法を受けてなかったらどうなっていたんだろう?と思う困りごとがいくつかあったのですが、そのうちのひとつが“男性への嫌悪感”です。

言いようのない嫌悪感に苛まれる

私は同僚やクラスメイトとしてある程度距離を保って接している分には大丈夫なのですが、相手の方が自分に対して恋愛感情をもっていただいた時、言いようのない嫌悪感が湧き上がってきてしまう…という現象に悩まされていました。

これってインターネットなどでは蛙化現象なんて言われていて、「自己肯定感が低いから起こること」なんて言われていたりもしますよね。
私も初めは、自分に自信がないからこうなっているのかな?とか、
自分の容姿とか内面に自信がないからなのかな?とか、
もっと自信が持てたら気持ち悪く無くなるのかな?などと色々と考えていました。


自分にもっと自信が持てたら、異性に対して気持ち悪いと思うこともなくなっていくかもしれないな、と。


もちろん、異性への嫌悪感がなかったとしても、自分に自信がないという部分はずっとよくしていきたいと思っていたので、FAP療法を受けてきました。
でも、自分の容姿への嫌悪感がなくなったり、自信がついてきたりしても、やっぱり男性が近づいてくると気持ち悪い…となってしまう。
ある程度まで大丈夫だと思っても、やっぱり気持ち悪い…となって元の状態に戻ってしまったりして、一進一退な感じになってしまった時もありました。

「気持ち悪い」感情の正体は…

さらに、いろんなトラウマが取れてきたおかげなのか(?)それまでは「気持ち悪い」という漠然とした感情だったのが、「これって怒りだな」という風に感情がよりリアルに感じられるようにもなっていきました。

自分でも、なんでこんなに湧いてくるんだろう?というくらいの「怒り」が出てきてしまう。
なんでこんな些細なことで、こんなに怒りが湧いてくるんだろう?と冷静な自分は思っているんですが、火山のマグマのように止められないほどぐあ〜っと怒りが湧いてきてしまうんです。

これって同性の女性がしていたらこんなに怒らないな…と冷静な自分はわかっていて、
出来事に対して不釣り合いな怒りだともわかっている。
でもこの怒りを止められない〜!という感じでした。

本当にこの状況はおかしいと分かっているので、なんとか怒りを出さないように頑張るのですが、どこにも出せない怒りって自分自身に向かっていくんですよね。
なので毎回そんな状況で外出した時はぐったりしてしまって、憎しみのような、恨みのような怒りを沈めていくのがとても大変でした。

どんなテーマでトラウマ治療をしたのか?について

私がこの「異性が気持ち悪い」が良くなっていったのは、“性的なトラウマ”をテーマにしてFAP療法を受けてからでした。(ver.13ですね!)

その時はどうしても早く治さないと…という状況もあり、毎週ver.13を受けるのと、自分でも指を押すバージョンで毎日FAPをするというフルコース(?)でトラウマ治療をしていました。

だけど、自分の中では性的なトラウマになるような出来事って記憶にないのですよね。
なんども、そんなにトラウマになるような出来事ってあるかな〜とこれまでの人生を思い返してみても、記憶にない。
だからカウンセリングを受けていなければ、ここにつながって解消していくことってなかったと思います。

本当に心当たりがないから。

もしもカウンセリングを受けていなかったら、こんなに辛いなら異性と仲良くするのは諦めようとなっていたと思います。


ただ、運良く私はFAP療法に出会い、フルコースでトラウマ治療をしていった結果、「ものすごい怒り」は2ヶ月くらいでおさまっていきました。
「ふつう」の感情で一日を終えられた時はすご〜く嬉しかったです。
何事もないというのは、そうじゃなかったことを経験すると特別なことになります。
「ふつう」ってこんなに嬉しいことなんだなと思いました。

完全に良くなるにはもうちょっとかかるかも

とはいっても、実はまだ時々、今日は調子悪いな…という日もあったりします。

全く関係ないような気分の落ち込みの時にも、指を押すバージョンのFAPを使って“性的なトラウマ”でトラウマ治療をすると、落ち込みが無くなったりする時もあります。
(まだあるのか〜と思ってしまう日もあります)

トラウマは色々な形で人生に影響を与えています。
だけど、一枚一枚玉ねぎの皮を剥いていくように、焦らないことが大切ですね。

つづく。