〈FAP療法の記録〉突然虚しい気持ちになるのは、いじめのトラウマが原因?

家の大掃除をしなくてはいけなくてずっと掃除をしていたのですが、やりすぎて体を痛めてベットから起き上がれなくなりました…
頭があげられないので、ベットから一度落ちて立ち上がっています。笑

写真はそんな出来事が起こる前の、早めの桜です。

トラウマ記憶は飛び出す絵本

FAP療法を受けていく中で、すごく興味深いなと思っていることがあります。

カウンセリングを受けている方は経験されていると思いますが、初めてのカウンセリングの際、初回は生育歴や自分の家族についてなどをお話しします。

私が初めてのカウンセリングで生育歴を話したとき、生まれる前のことから順番に話をしていって、この年齢の時は話をしていても感情の揺れがなかったけど、この年のこの出来事を話している時、すごく胸が痛むなという年齢が何ヶ所かありました。
(逆にトラウマ治療を続けていたら、後から実は傷ついていたんだと気づいた出来事もあったのですが。)

友達から無視をされた体験

例えば、私は中学生の時に友人と思っていた人から何ヶ月か無視をされてその後も関係が修復しなかったことがあったのですが、生育歴を話している際、その時のことを話した時に自分でもそんなに苦しかったんだ!と思うくらい心が痛んだんです。

それはある日突然、話しかけたら無視をされるっていう形で始まりました。

前日までは普通に話をしていたのでなんで?という感じで、もし自分に理由を見つけるなら、その友人よりも仲のいい子がその時いて、その子とよく遊んでいたことくらいでした。
クラスでの仲のいい子はその子だったので、その子から無視をされてしまうとクラスでの自分の居場所もなくなってしまったようで、学校に行っても、家に帰ってきても、無視されているということが頭から離れませんでした。

今思うと、その時に「自分=恥ずかしい」という感覚が結構根付いたようにも思うのですが、「こうなったのは自分が悪くて相手にそうさせてしまったからなので、高校に入ってからは二度とそういうことがないように気をつけて、そしてそれは成功した。人間関係の勉強になったし自分では克服した」と思っていました。

そんな風に思っていたので、それを人に語った時にそんな風に心が痛むとは思っていませんでした。
自分では「こんなことがあったけど、でも大丈夫!それが役にたちました!」という感じだったのです。

でも、それはそう思ってないと自分のことを保てなかったからかなとも思います。
勉強になった体験と思ってないと、自分のことがただ恥ずかしいって思ってしまいそうだったからかもしれないなと思います。
だからできれば隠しておきたかったし、そのことで心を痛めている自分を人に知られるのが嫌だったのかもしれません。

ふとした時に虚しくなるのはいじめのトラウマのフラッシュバック?

そんな感じで自分では無視されたことは克服したと思っていたので、カウンセリングの中で自分からテーマにすることはなかったのですが、私は突然虚しい感覚に襲われて調子を崩すっていうことが度々ありました。

そんな時に、「いじめられた体験があると、そんな風にその時の感情がフラッシュバックしてきてしまうことがあるよ」ということでFAP療法で治療していただいたことがあったのですが、なんとそれ以来、突然虚しい気持ちでものすごく落ち込むということがなくなりました。
(もしかすると今後何があるか分からないので、いまのところ、という表現がいいかもしれません。)
(1回ではなく何回か受けています。)

その時に、辛い体験ってこんな風に自分でも気がつかないうちに自分の中に残っていて、全く関係ないような状況でも飛び出してきて今に影響を与えてしまうことがあるんだなとすごく実感しました。

「それ、あなたのトラウマちゃんのせいかも?」にも、『「安静時に“恐怖”の感覚に襲われる」のは、トラウマにより状況記憶から解離した“恐怖”がフラッシュバックしている状態である。』ということが書いてありましたが、これか〜!という風に思いました。

思い出が飛び出してこなくなる

私のトラウマになってしまったような体験のイメージは、飛び出す絵本のような感じです。

自分という歴史を絵本に例えてみた時に、普通の記憶は飛び出してこない普通の絵本。
トラウマになってしまうような体験の部分は、音とか、感情とかをくっつけて飛び出してくる絵本という感じです。

その飛び出してくるページの部分が、FAP療法によって飛び出してこない普通のページに変換されていったように感じました。

その後、その友達から無視された出来事を語っても、初めて生育歴を話した時のように心が痛むということがなくなっています。
捉え方自体が変わっているようにも感じます。
その時の感情が消化されたことによって、感情の色が付いてない状態でその出来事を見ることができるようになったのかもしれません。

そんな風に、自分では意識していないところで過去が現在に影響を与えていることもあるということ。
そしてその記憶がFAP療法によって整理されていった時に、こんな風に変化していくということが本当に興味深いな〜と感じています。

つづく。