トラウマ治療で「安心感」の土台を作っていく

こんにちは!松浦みづほです。

子どものころに、養育者との関係で「安心感」という感覚を養うことができないと、「不安」をベースに生きることになってしまいます。
なにをしていても、「これで大丈夫」とか「自分は自分でOK」という感覚が得られないから、これでいいのかな?これで大丈夫かな?って他人からの評価が基準になってしまうんですよね。

「安心感」という土台がないから、ちょっとの刺激で不安になってしまって、気持ちが大きく揺らいでしまう。
イメージで言うと、ジェンガの下の方がスカスカな感じかなと思います。
ジェンガも下の方がスカスカだと、ちょっとつついただけで揺れたり、倒れたりしてしまいますよね。

そんな感じで、ちょっとの刺激でものすごく不安になってしまって、自分で不安になるのを止められない…と、ますます不安を不安で増幅して自分を追い詰めてしまうことがあるなと感じます。

不安をなにかでごまかしたい

そして、その不安を麻痺させようと、お酒やお薬や買い物やゲームなど、依存の対象物でぼ〜っとさせたりしてしまう。
でも、その時はそれで凌げていても、次に不安がやってきた時はもっと強くぼ〜っとさせないとダメになって、それをし続けるごとに依存の症状がひどくなっていってしまいます。

FAP療法では、トラウマへのアプローチで根底にある恐怖を解消していき、
依存へのアプローチで感情のアップダウンを減らしていき、
そして治療の過程で自己肯定感が育っていくことによって、周囲の人間関係が自分にとって心地よいものに変わっていくから人から不安を入れられることがなくなっていくので、
不安でグルグルしてしまうってことがなくなっていくなと感じています。

不安で揺さぶられなくなっていくと

不安を刺激されなくなっていくと、今までどうしてこんなことで不安になっていたのかな?っていう感覚になっていくなと思います。
以前と同じようなことが起こっても、不安が刺激されないので冷静に物事をみることが出来るようになっていく。
それが、不安に酔っていない、素面の世界だなって感じます。

素面の世界を生きていると、みんなこんなに淡々と色んなものが見えていたんだな〜って感じたりします。

不安で、あっちに行ってわ〜!っとなって、こっちに行ってわ〜!っとなっていると、冷静に物事が見えていないんですよね。
それが、落ち着いて対処できるようになっていくなと感じます。

落ち着いて対処できるようになっていくと、今まで難しいと感じていたことも、そんなに大したことじゃなかったかも?となっていったりする。

そして、人との関わり、自分の能力への自信がついていって、より自分にとって心地よい世界が広がっていくなと感じています。