空気が読めないのは、自分の感覚が麻痺しているから

こんにちは!松浦みづほです。

小さい頃から緊張感の高い環境(家庭の中に安心感がない状況)にいたりすると、自分でも知らず知らずのうちに他の人よりも高い緊張感で日々を過ごしていたりします。

そうすると、みんなはリラックスして楽しそうにしているのに、自分だけ仲間に入れない感じになったり、頑張ってコミュニケーションを取ろうとしているのにうまく会話が噛み合わなかったりということが起こってしまうなと感じます。

毎日がサバイバルモード

高い緊張感を持っていると、危険や敵がいないか常に気にかけているような状態になっています。そうすると、感覚は自分の内側ではなく外に向かっている状態で、ピリピリした臨戦体制が「普通の状態」になってしまっているんです。
そのため、緊張感の高い人は自分の感覚が感じられず、外に向かってセンサーを働かせることがやめられなくなってしまっているんですよね。

でも、人の輪の中で仲良くなりたかったり、一緒に楽しみたいなと感じる時は、「危険な状態」ではないので、仲間に入るにはリラックスした状態でいることが必要になります。
だから、緊張感を落として、自分の感覚が感じられているというのはとても大切なこと。

人の輪の中で楽しそうにしている人って、緊張していないですよね。

そんな人のように、緊張が取れて自分の感覚で動けるようになってくると、ここ!というタイミングでバシッと(言葉でも行動でも)決めることができるようになっていくので、相手とのつながりが感じられるようになっていきます。

緊張が下がると、相手の感覚も感じられようになってくる

トラウマ治療で、その緊張のもとになっている恐怖にアプローチしていくと、段々と緊張が取れていってリラックスした感覚に落ち着いていきます。

そうすると、自分がなにを感じているかが分かるようになるとともに、今まで感じとれなかった人の感覚というものも伝わってくるようになるんです。
この人は今、自分といて楽しいと思ってくれているなとか、ちょっと言葉としては冷たいけど、暖かい気持ちで接してくれているなとか、相手とのつながりが感じられるようになっていきます。

緊張感が高い時は、相手の感覚をキャッチすることができなかったので、「頭」でこの言葉にはこんな風に返すのが正解かな?とか、どういう気持ちでこの言葉を言ったんだろう?などと考えてコミュニケーションをとっていました。

でも、自分の感覚が感じられ得るようになるとともに、言葉だけではないつながりを感じられるようになっていくなって感じます。
そのつながりが、安心感とか、一体感なんですよね。