「私」を私が守っていく
こんにちは!松浦みづほです。
トラウマからの回復にあたって、「自分の安全を守る」ってすごく重要だなって感じます。
◻︎この場所は安全か?
赤ずきんとオオカミのトラウマ・ケア/白川美也子著
◻︎目の前にいる人は安全か?
◻︎この話を今ここでするのは安全か?
◻︎あそこへ出かけるのは安全か?
このチェックリストは「赤ずきんとオオカミのトラウマ・ケア」という本からですが、
※わかりやすい言葉でトラウマの症状について書かれていてとてもオススメの本です!自分の状態がトラウマからくる症状であるということ、回復のステップがあるということが分かるだけでとても楽になれるなと感じます。
心の傷の問題を抱えていると、知らず知らずのうちに、安全でない環境に居続けてしまったり、安全でない人と関わり続けてしまったりということがあります。
そうすると、繰り返し恐怖を刺激されるようなことが起こるため、症状を繰り返してしまうことがあるなと感じます。
症状によって恐怖から守られている
症状は恐怖から目を逸らすためにあるので、例えば誰かと会うと、必ず甘いものを衝動的にたくさん食べてしまったり、怒りが止まらなかったり、衝動的に買い物をしてしまったり、お酒、薬を飲んでしまったりということが起こります。
そして、そんな症状を起こしている自分を嫌悪してしまう。
そんな悪循環に陥ってしまうことがあります。
そういった場合、その悪循環に陥ってしまうきっかけ(トリガーになっているもの)って「その人」になりますよね。
そうしたら、一度その人と距離を置くこと、接触することを止めることが必要だなと感じます。
トリガーになっているということは、「その人」は自分にとっては「安全じゃない人」ということ。
自分を守るために、適切な距離(会わない)を保つことが大切だなと感じます。
感情のアップダウンを減らしていく
症状が繰り返し起こると、感情のアップダウンが起こってしまいますよね。
そうすると、感情には恒常性を保つ働きがあるので、上がった分だけ下がってしまいます。
つまり、すっごくハイになったり怒りを感じたら、その上がった分だけ落ち込んでしまう(抑鬱状態になる)ということ。上がれば上がっただけものすごい落ち込みになるので、耐えられない…となってしまいます。
この乱高下をなくして、「真ん中」に戻すことが、トラウマ治療をしていく上でとても大切だなと感じています。
それが「酔い」の世界から醒めて素面(しらふ)に戻るということかなと思います。
だから、なるべくトリガーとなるものを自分の周りから排除していくことがすごく大切になります。
落ち込んでいると耐えられない気持ちになるため、また上げてくれるもの(トリガーになる人や場所)を求めたくなってしまうこともありますが、その手には乗らないよ!と、きっかけを与えないでいると、恒常性によってまた徐々に「真ん中」に戻っていくことができます。
自分の安全をちゃんと守ってあげること、それが自分らしく生きるためのとても大切な最初の一歩だなと感じます。