気がつかないうちに嗜癖している

こんにちは!松浦みづほです。

FAP療法はPTSDや依存症的欲求に効果がある療法です。
最近、ある依存症のワードで治療を受けた時、自分でもびっくりするくらい今までの感じ方と変わったことがあり、自分の変化におもしろいなと思ったことがありました。

ほしいな〜!と思っていた

私は服飾の勉強をしていたこともあって、お洋服を見たりするのが結構好きです。
通勤途中の駅にも色んなお店があって、季節が変わるたびに、いいね〜と思って眺めたりします。

もっと服飾寄りのお仕事をしていた時は仕事を口実に頻繁にお洋服を買ったり、買わないにしても休みのたびにお店を見にいったりしていました。
今になって思うと、どうしてそんなに出かけてたんだろう?と自分でも思うほどですが、休みの日になるとショッピングモールに行きたくてしょうがなくなっていました。
でも、その時は「これが自分の楽しみだから」「こうやってちょっと楽しい気持ちになることでまた頑張れる」「だから必要なこと」と思っていました。
なので、何かの用事があって一週間行けないでいたりすると、早く◯◯に行きたいな〜!なんて思っていました。(ちなみに何か所かそういう場所があって、休みのたびに順番に行っていました。びっくり!)

そんなこともあった私ですが、その依存症のワードでFAP治療を受けた後にお洋服屋さんの前を通ったら、いいな〜ほしいな〜という気持ちが湧いてこないことに気がついたんです。

服って「物」だったんだ!と。笑(欲求の対象にならないという感じです)

ほしいな〜!と思っていたことに気づいてなかった

いつも欲しいな〜と思っていたからといって、欲しくなって欲しいだけ買っちゃう!というわけではありませんでした。
だからむしろ、自分でも「いつも欲しいな〜と思っていたこと」に気がつかなかったと思うんです。

だけど無意識のうちに、服を見ると「欲しいな〜」と思っていた。
そして、もっとその感情の奥を見てみると、洋服を買って気持ちよくなりたい!という感情があったなと気がついたんです。

あ〜これって、今日も一日大変だった!お酒飲みたーい!というのと同じだなと思ったんです。
私の場合、お酒が買い物になっていたんだ〜!と分かりました。

でも、驚いたのは、服が「ただの物」としてみることができた時に、初めて「服」や「服を買うこと」にある意味の気持ちよさを感じていたんだと気がつけたということ。

そんな風に、気がつかないうちに何かを欲して、それを得るための行動をしてしまっていたりするんですね。
それによって、なぜかお金がたまらないとか、時間が足りないなんてことが起こってきてしまう。

嗜癖から自由になりたい!

だけど、そんな風になにかを求め続けることって、その人が本当にしたいことではありません。

嗜癖というのはトラウマからくる虚しさや空虚感から起こること。
その感覚を見ないように、感じないようにするために求め続けてしまうんです。
そして、その欲求を満たすために自分でも気がつかないうちに、自分の力や時間を使ってしまっている。

だからその欲求から解放された時、その人はより自分らしく、自由になっていけるんだなと思いました。

ちなみに、嗜癖の対象は不安や苦しみ、怒りなんていう場合もあります。
そこから自由になれたときに、人は本来の力を発揮していくことが出来るようになるんですね。