依存が必要なのは、トラウマを見ないため

こんにちは!松浦みづほです。

最近、すっかり温泉楽しいな〜という感じになってきていて、もっと体が楽になる趣味ってないかな?と考えています。
まずは手軽に出来ること…と思って足をマッサージしてみたら、それだけで気持ちのシャッキリ度が違ったので、体のメンテナンスって侮れないな〜と思いました。
(なぜか足がスッキリしたら部屋を掃除したくて仕方なくなりました…)

嗜癖もトラウマによる症状

「赤ずきんとオオカミのトラウマ・ケア」では、慢性的なトラウマが引き起こす症状として嗜癖についても書かれています。

もう一つ重要な、慢性化したトラウマによる症状があります。それは、嗜癖(依存症、アディクション)です。アルコール・薬物依存などの物質嗜癖もあれば、摂食障害、ギャンブル、対人関係への依存などプロセス嗜癖といわれるものもあります。

嗜癖は、DESNOSやPTSDの症状と密接にからんでいるのです。なぜなら嗜癖は、自分では調整できない強い感情を見ないようにしたり、なだめたり、自分の覚醒水準を調整するために、最初は役立つようにみえるから。

常に周囲を警戒してピリピリしている状態の人は、抑制系の薬物(アルコールや抗不安剤など)で覚醒水準を下げようとします。過食や、セックス依存、メールや電話に依存して常に誰かとつながっている安心感を得ようとすることなども、覚醒水準を下げる手段と言えます。

逆に麻痺が強い、つまり健忘や解離を起こしがちな人は、覚醒系の薬物(覚醒剤が代表的)を使ったり、自傷行為が続いたり、強い興奮をもたらすような危険な行動にはまったりします。

いずれにしても、もともとは自己調節のための試みだったのに、その行為自体がどんどんエスカレートしていき、自分に害をもたらしているのにやめることができないコントロールの障害に陥ってしまうのです。

実は、こうした嗜癖によって、トラウマの後遺症が「未発症」の状態に保たれている場合もしばしばあります。
依存を取り去ってみると、トラウマ症状が次々出てくる……。でもそれは、決して悪いことではありません。やっと本当の問題に光があたったのですから。

〜中略〜

なお、PTSD症状そのものに依存してしまうこともあります。フラッシュバックを起こすと感情のカタルシスがおきたり、麻薬様の物質が分泌されることから、スッキリしたり、楽になってしまうのです。

赤ずきんとオオカミのトラウマ・ケア/白川美也子著

症状に守られている

嗜癖によって症状が未発生に抑えられているというのは、とてもあるなと感じます。

お酒でストレス発散!とお酒をのんで記憶がなくなっていたり、
自分のことを傷つけたり怒らせるような人なのに離れられなかったり、
恋愛していないと落ち着かなかったりしてしまう。

それを、自分でもどうしてなんだろう?と感じていることもあるし、自分は好きでこういうことをしていると思っていることもあるなと感じます。

一見困ったことや、自分を良くない状態に置くような行動でも、それは一番見たくない恐怖の感情が自分の中にあると分かっているからなんですよね。
どうしても見たくないから、気をそらしてくれる何かを求めてしまったり、気持ちよくなる方法を探してしまうんだなと感じます。

それほど自分にとっては怖いこと。
そこをのぞくことはとても勇気が必要なことなんだと思います。

でも、そこに光を当てていくと、やっぱり本当に自分が生きたかったように生きれるようになるなと感じます。症状をひとつひとつ外していくことで、トラウマの影響で見えなくなっていた「本当の自分」に光が当たり、「私」が「私」らしく動いていくことができるんだなと思います。