何かが気になるのは本当の不安を見ないようにするため

こんには!松浦みづほです。
すご〜く久しぶりに動物園に行ったら、想像していたよりもかなり楽しくて、動物園って楽しいところなんだな〜と思いました。
キリンが優雅に走っていました。

最近、摂食障害の本を読んでいたら、こんな記述があり、お〜!と思いました。

“すり替え”の病

「拒食症」とは、という問いに端的に答えるならば、「こころの行き詰まりを、ダイエットの達成感という偽りの満足感でごまかす病気」ということになります。本当の心理的課題は人間関係が絡むため一人での達成は難しいものです。そのためこころの行き詰まりや憂うつを根本的に解決することから目を逸らすために目標のすり替えをするのです。偽りの目標を“身体がやせていることは素晴らしく崇高なことである”とします。そして不安や憂うつがこころに浮かんできそうになると、やせるための努力に没頭しながら「いつしか聖なる高みに上がることができるんだ」という夢に酔いしれます。おやつを止める、食事を減らす、運動する、立ち続ける、などはいつでもできるし、一人でできてしまうからです。
1日に何度も体重を量れば、減った時は達成感で本来の不安を隠し、増えた時には本来の憂うつを「太ったから憂うつなのだ」とすり替えることでやり過ごすことができるのです。つまり、拒食症の人は自分を含めた人間関係で生じた課題を自虐的に独り占めしているのです。

摂食障害ー身体にすり替えられたこころの痛みー/深井善光著

摂食障害に限らず、自分のなかにある不安や恐怖を「本来のもの」でなく別のものに置き換えてしまうってあるなと感じます。
それは、置き換えようと思って置き換えているわけでは多分なく、直接表現すると危険だから別の形で表現していたり、とても恐怖を感じてしまっていたりするために、そのように何かしらの症状として現れてしまうのかなって感じます。

「トラウマちゃん」的に言うと、恐怖を回避するために、摂食障害や強迫性障害、依存などの問題として症状を出している…という感じになるのかなと思いました。

自分の中に、なんだか分からない不安がある。
でもどうして自分が不安なのか分からないので、体重が増えてしまう不安だったり、将来の不安だったり、ちゃんと戸締りをしたかどうかが不安っていう風に、それなら不安だよねって自分がなんとなく納得できる理由を見つけ出しているのかなと感じます。

FAP療法を受けていると、そういった症状が収まっていくということがありますが、それも不安の元になっていたトラウマ記憶が整理されることによって、症状として現れる必要がなくなっていくということなのかもしれません。

症状はいろんな形で現れる。
でも根っこは同じ、ということですね。

だから、その根っこに対してアプローチしていくと自由になっていけるのかなと思いました。