自分らしくいられる環境を見つける

こんにちは!松浦みづほです。

自分の感覚を感じる、ということは、自分が心地よくいるために大切なポイントなんだなと感じます。
トラウマから回復していくにつれて自分の身体の感覚が感じられるようになっていくと、確かに自分が感じていることというものが、はっきりと感じられるようになっていくと思います。

自分の“心地よい”と“不快”が見えてくる。

いつもアップダウンを繰り返していると、highかlowしか感じられなくて、「心地よいってどういうこと?」となっている感じ。
でも、その中間にある“自分の感覚”がわかるようになっていくんですよね。

そして、自分の周りにあるチャンスや大切にしたいものがよく見えるようになっていくんだなと感じます。

FAPを受けにきてくださる方を見ていると、このタイミングでこのチャンスを手にいれるんだ!というようなことが起こることがあります。
それを見ていると、アップダウンの波がなくなっていくって、こんな風に自分にとって心地よい世界が構築されていくんだな〜と感じます。

そして、その心地よい世界にいると、(本にもあるように)ますますアップダウンがなくなっていって自分が心地よくいられる世界が広がっていくんですよね。
それってジェットコースターみたいにアップダウンしていた時からは考えられないくらい、穏やかで安心できる世界なんだなと感じます。

脳と環境が同期する

トラウマの人が『「〇〇の恐怖」×7』を唱えていると過覚醒を起こしていた脳が凪になり、身体の感覚が感じられるようになり、やがて脳と身体が同期される。脳と身体が同期されると、身体で感じていることをちゃんと認識することができるようになり、自分自身のやりたいこと、やりたくないことを判別できるようになり、やりたくないことを止めることで、さらに自由に動くことができるようになる。

過覚醒を起こしていた脳が凪になることで、身体と脳が同期して「いや〜!」を的確に感じるから不快なことを避けるようになる。不快なことを避けていると、脳の過覚醒が増幅されることは無くなり、脳の凪は定着して、次第に「自分がしたいこと」を脳が認識して、脳と同期している身体が自動的にしたい方向へと動きだす。
自分のしたいことが自然と浮かんできて、それをすることでトラウマの人の脳はますます過覚醒から解放されて、凪が広がっていく。脳に凪が広がっていくと、これまで求めていた安心と安全の感覚に包まれていく。

トラウマの人は常に気分のアップダウンを繰り返している。「良い事があると必ず悪いことが起きる」という繰り返しの中に生きている。その繰り返しの中で、いつもチャンスのタイミングを逸して「私ばかり嫌な目にあう!」という状況になってしまう。

何かのタイミングを狙っていたら、必ず絶好のタイミングを逸したり、相手が自分の予想とは逆の行動をしたりする。
さらに「味方になって欲しい!」と思っていた人は、自分を裏切っていつの間にか敵になって、気がついたらいつも四面楚歌というのがトラウマの人の常である。自分に近寄ってくる人ははずればかりで、自分を不快にしたり、足を引っ張る人ばかり。誰も自分を理解して助けてくれるような優秀な人は現れない、と嘆き悲しむ。

でも、脳が凪になってトラウマの人の脳と環境が同期した時に、それまでの周囲のアップダウンの波がだんだん小さくなっていく。トラウマの人は『「〇〇の恐怖」×7』を唱えることで周囲の人のことが気にならなくなり、心配も不安も無くなり、不快な人が眼中にも入らなくなってくる。
すると、自分にとって不快だった人は不思議と自分から離れていく。不快な人が離れていくと、ますますアップダウンの波が無くなって、脳と環境の凪は広がっていく。

トラウマの人の脳はすっかり凪になっているので、何気なく手を伸ばしただけでそのチャンスを掴める。でも、脳が凪なのでそのチャンスを掴んだからといって一喜一憂することが無い。脳が凪になりアップダウンの無い世界だと、次から次へとチャンスが巡ってきて、トラウマの人はそれを的確にものにすることができるようになる。

それ、あなたのトラウマちゃんのせいかも?/大嶋信頼著より抜粋