「なんでもない時」に急に虚しくなったり、不安になるのはフラッシュバックかも

こんにちは!松浦みづほです。

お家でゆっくりしていたり、旅先でのんびりしている時。
今、この瞬間には不安や心配になる要素なんて何もないのに、急に不安に駆られたり、虚しさが襲ってくることってありませんか?

私はFAP療法を受けるまでは、結構その感覚が強くあったな〜と思います。

リラックスしていいはずなのに、不安や虚しさに駆られる

その感覚は普段の生活でもありましたが、一番分かりやすかったのは旅行先での感覚かもしれません。

普段はテレビや、音楽や、人との会話(刺激がある状態)で感じなくなっているものが、旅行先でテレビもない、音楽もない、やらなきゃいけないこともないという(刺激がない)状況になった時に、無性に虚しいような、不安なような、何ともいえない感覚に駆られていました。

旅行に来て、ただただリラックスしていていい、そんな状況なのに、ゆっくり出来て幸せだなってリラックスすることが出来ない。

その時は、どうしてこんな気持ちになるのかな?
休みが終わって仕事に戻るのが嫌だからかな?
と思っていたのですが、トラウマのことが少し分かってきた今となっては、あれはフラッシュバックだったかも…と感じています。

「症状」だと気づくだけでも楽になれる

「安静時に“恐怖”の感覚に襲われる」のは、トラウマにより状況記憶から解離した“恐怖”がフラッシュバックしている状態である。
そこにストレス刺激を自ら作り出すことで、緊張は下がり“恐怖”を回避するからストレス刺激を自ら作り出すことがやめられなくなる。

問題は、自らストレス刺激で“恐怖”を回避すればするほど、脳はそのパターンを学習するので恐怖は増幅するということ。

すると、「恐怖に向き合うのは耐えられない」という感覚が作り出されていく。
“将来の不安”・“絶望”・“対人関係問題”・“汚物が頭から離れない”・“自分の頭を叩く”が安静時に襲ってくる恐怖の回避になっている可能性が考えられる。
そして感じられるのは恐怖を回避するためのストレス刺激のみとなり、「何のために生きているかわからない」という状況に陥っていく。

「それ、あなたのトラウマちゃんのせいかも?」大嶋信頼/著 より

トラウマがあると、安静時(刺激がなくなった時)に、記憶として処理されていない感情だけが、フラッシュバックしてくるようになってしまいます。(トラウマ記憶は、状況記憶と感情記憶がバラバラになってあるべき場所に収納されていないので、感覚だけが突然バーンと出てきてしまう)
それが、「今はリラックスしていていいはずなのに、なぜか不安な(もしくは怖いとか虚しい)気持ちに突然襲われる」という状態なんですよね。

そして、そのフラッシュバックを避けるために、日々感覚を麻痺させるための刺激を求めてしまう。
それが、「不快なことを考え続ける」だったり、「怒り」だったり、「何かにはまる」などの依存の問題になってしまうんです。

「自分」に帰属させない

でもそれを「自分の性格だから」とか「自分はこういうもの」と自分自信の問題としてしまうと、苦しみを抱え続けてしまうことになってしまうかなと感じています。

大切なのは、それが「症状」だと気づくこと。
自分のせいじゃないよと分かることだと思っています。

私は、これが症状なら治したい!と思って、FAP療法を受けることにしました。
そして、その症状って今はなくなっているんです。
「自分ってこういうもの」とか「自分って不安が強いから」とか、そういうことではなかったんですよね。

自分に帰属させないこと。
これは本当〜に大切なことだなと思っています。