回復は、自分の感覚を感じられるようになること

こんにちは!松浦みづほです。

人の気持ちを考えちゃうのは、感覚麻痺のせい

トラウマからの回復ってどんなことかな?と思う時、
自分自身の感情が感じられるようになることだなと感じます。

喜びや、怒りや、哀しみや、楽しいという感情。
それらを、自分の感覚として感じられることだと思います。

トラウマの問題を抱えているときに問題になるのは「感覚麻痺」になりますが、この感覚麻痺があると自分んの感覚を感じることができません。
そうすると、本来なら自分の感覚を使って人とコミュニケーションを取っていくところを、それが出来なくなってしまうので、常に自分の頭の中で相手の気持ちを「予測した」コミュニケーションをとるようになってしまいます。

相手の表情を見て、
「怒っているのかもしれない」
「嫌な気持ちになっているのかもしれない」
「楽しくないのかもしれない」

もっと被害的になっていくと、
「自分のことを嫌いなんじゃないか?」
「一緒にいたくないと思っているのかも」
「自分といるのがつまらないんだ」
と、聞いてもいないのに、自分で相手の気持ちを決めつけてしまったりします。

相手は何にも考えずにぼーっとしていただけかもしれない。
全く違うことを考えていたかもしれない。
緊張していただけかもしれない。

本当は、自分の感覚を通して相手の感情の機微を感じ取れるのですが、感覚麻痺が起こっているためにそれがわからず勝手に相手の気持ちを予測して、その予測からコミュニケーションをとろうとしてしまいます。

その結果、コミュニケーションがなんだかギクシャクしてしまったり、気持ちのすれ違いが起こったりということが起こってしまうんですよね。
トラウマさんに対人関係でのすれ違いが起こりやすいのは、この感覚麻痺が原因になっていることが多いなと感じます。

トラウマさんは、相手の気持ちを考えることで仲間として受け入れてもらえたり、自分のことを好きになってもらえると考えています。

自分の気持ちばかり考えているのは、自分勝手だと感じているかもしれません。

でも、本当に自分の感覚を感じられた時、相手の感情が考えることなく感じられて、今までになかった一体感のあるコミュニケーションが取れるようになっていくと感じています。

大切なのは、感覚麻痺を取っていって、自分の感覚を感じられるようになること。
そうすると、今までにないくらいに、楽で安心できる関わりを周りの人と作っていくことができるんだなと感じます。